
風邪シロップ、漢方エキス、栄養ドリンクなど、多様な経口液剤を製造される現場では、製品の特性に合わせた流体処理が不可欠です。高い糖度による結晶化リスク、ハーブ成分による微粒子含有、バッチ切り替え時の洗浄効率——これらの課題は、従来のポンプでは対応に限界がありました。当社の衛生型渦巻ポンプは、まさにこうした経口液剤製造の現場から生まれたニーズに応えるために設計されています。
最大の課題である「糖の結晶化によるシール損傷」に対しては、アクティブ冷却ジャケットを組み合わせた二重機械シールシステムを採用。シール面周辺の温度を精密に制御することで、シロップが冷却・乾燥する工程でも結晶の生成を抑制し、シール寿命を飛躍的に延ばします。-20℃から100℃という幅広い温度範囲での安定動作は、前処理から充填までの全工程を一貫してサポート。高温調合時でもシール部を冷却することで沸点付近の流体も安全に移送でき、工程設計の自由度を高めます。
多品種を同一ラインで生産する現場では、洗浄・殺菌の効率が生産性を左右します。当社ポンプは133℃までのSIP(定置殺菌)に対応し、微生物や前バッチの成分残留を完全に排除。内部はRa<0.4μmの鏡面仕上げにより、粘着性の高いシロップやエキスもCIPサイクルで完全に洗い流せ、手洗い作業を最小限に抑えます。これにより、バッチ切り替え時間を短縮し、貴重な生産キャパシティを最大限に活用できるのです。
漢方液剤など植物エキスを扱う場合、微細な薬渣(やくさ)を含む流体の移送が求められます。当社のオープンインペラ設計は、3~6mm程度の微粒子を含む流体でも詰まりなく処理可能。フィルタープレスへの供給から高速充填ラインへの安定供給まで、一定の吐出圧力を維持することで、充填量のばらつきを抑え、製品品質の均一性を担保します。
すべてのポンプはAISI 316Lステンレス鋼を採用し、複雑な生薬成分や酸性補助剤にも優れた耐食性を発揮。24時間365日の連続運転を前提とした堅牢な設計は、大規模工場が求める高い信頼性と低い総保有コスト(TCO)を実現します。経口液剤製造の未来を見据えた当社の衛生型遠心ポンプは、単なる流体移送装置ではなく、お客様のブランド価値を支える「品質担保パートナー」として、現場のあらゆる課題に応えます。




